産地:福井県福井市産
出荷時期(目安):春先、夏、秋、冬
小西さんの作ったネギは柔らかくて美味しいんです。
その知名度はじわじわと伸びてきていて
「小西さんのネギ、ないの?」
とよくお問い合わせをいただくほどになりました。
「福井県内だけでなく、東京の飲食店などにも出荷しています」
トラックいっぱいに積み上げられた白ネギの前で、日焼けした顔の小西さんが、ニコニコしながらお話してくれました。 白ネギは全国どこにでもありますが、それでも福井の小西さんのネギをお求めになる方がいらっしゃいます。
なぜそんなに違うのでしょうか。
「やはり、土地がいいからでしょう。水はけのいい、豊かな土地ですからね」
小西農園のある高屋町は、水田が広がっている静かな土地です。 さきほど小西さんと待ち合わせをしていた際、彼は広い水田の向こう側から私に声をかけてきました。
私の位置からですと、小西さんの身体は豆粒ほどの大きさだったのですが、
まるで耳元で話しかけられたかのように、声がよく通ります。
とても静かで平な水田が広がっています。
すぐそばには九頭竜川が流れていて、日野川、足羽川の合流地点も近いため、川幅がかなり広がっています。
地理的には、この九頭竜川の豊かな水が、高屋町の肥沃さをもたらしたといえるでしょう。
「それから、若い人が中心になって白ネギづくりをしていることもまた、美味しいネギを作れる理由です。白ネギづくりは体力がいりますからね」
小西さんは私より若く、服の下にはゴツゴツした身体があるのがうかがえます。
白ネギのあの白い部分は、収穫するまで土の中に埋まっています。
ネギの成長に合わせて、こまめに土をかぶせていき、遮光をするので、白く、そして太くなるのです。
さらに収穫で白ネギを土から引っこ抜くのも手作業で行っているそうです。
これを毎日、トラックいっぱいのネギたちに施していかなければならないのは、とても大変ですね。
お疲れさまです。
また、白ネギのおススメの食べ方を訊いた時、小西さんは一番嬉しそうな顔をしていました。白ネギがすごく好き、という人柄が伝わってきました。
「おススメは、白ネギの天ぷらです。柔らかくて食べやすいですよ。あと、ネギのチーズ焼きですね。ネギを刻んでチーズを乗せ、塩コショウなどで味付け。これも簡単でとても美味しいですね!」
白ネギは、薬味として使われることが多いのですが、小西さんのおススメ料理はどちらもネギが主役です。
白ネギは栄養価がすごく高いので、こうしてモリモリ食べられる調理方法は嬉しいですね。 「もっと寒くなれば、白ネギにもっと甘みが出てきて美味しくなりますよ」 本格的に美味しくなるのは、雪が降る頃。
鍋などの定番料理はもちろん、いろんな料理に使っていきたいですね。
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