こんにちは。八百屋テクテクです。
今回は、スピッツ「白い炎」について解釈していきたいと思います。
といっても、あんまり解説することはありません。この詞は、「うおーっ!俺の歌をきけーっ!」って内容だからです。
情熱の炎を燃やして、ロックを演奏し、世界中の観客を沸かしてやるぜ! っていう、マサムネさんの魂の叫びが表現されているのです。
いやはや、詞が難解で知られるマサムネさんですが、こんなに直接的な詞もあるんですね。はてさて、私はブログで語ることがなさ過ぎて、いささか歯抜けみたいな記事になりそうです。まあその分、楽でいいんですけどね(笑)
順番に眺めていきましょう。
悲しみあふれても 怒りがはじけても
この日を待つことに心傾けてた
燃えろ!燃えろ!白い炎よ
まわせ!まわせ!地軸をもっと
言葉をGASにして
「この日」とは、ライブのことだと思います。自分のすべてを出し切って、観客を沸かせる日です。アーティストなら、楽しみでしょうがないですよね。そりゃあ「悲しみあふれても 怒りがはじけても」、でもこの先にはライブがあるから、と思えたら、小さなことなんてどうでもよくなります。
「白い炎」ですが、これは文字通り白い炎のことだと思います。炎は温度によって色が変わりますが、これを色温度といいます。赤色が最も低く約1500度、黄色は約3500度、白は約6500度になります。「俺の情熱の炎は、通常の赤よりも、黄色よりも、もっともっと熱い、白い炎だ!」と言いたいのだと思います。ライブでは、この情熱の白い炎を「燃えろ!燃えろ!」と念じて歌っているようです。
次の「まわせ!まわせ!地軸をもっと」ですが、これは情熱のパワーで地球を、つまり動くはずのないものまで、無理やり動かそうとしているのです。白い炎で観客を沸かせて、その会場の熱で、地球よ動け!と念じているのです。
「言葉をGASにして」の言葉は、歌詞のことです。つまり白い炎の歌詞のことです。この歌詞をガス、つまり燃料にして、マサムネさんは情熱の白い炎をガンガンに燃やすのです。
宝貝ひとつで覚醒できるのさ
悟りのエリアから 君に呼びかけてた
燃えろ!燃えろ!白い炎よ
まわせ!まわせ!地軸をもっと
言葉をGASにして
「宝貝」とは、たぶんギターピックのことだと思います。ピックがあれば、ギンギンにギターが弾けます。
「悟りのエリア」とは、ロックバンドのニルヴァーナのことかなと。ニルヴァーナは、ロック音楽のひとつであるグランジの先駆者です。そして、スピッツのアルバム「惑星のかけら」はグランジ色の強い歪んだギターが特徴です。つまり、「ここから先は、ニルヴァーナの領域だ!」と言いたいんじゃないかなと。「白い炎は、ステージを観てくれている君の情熱を灯す曲だぜ」と呼びかける曲なのです。
ひからびかけたメビウスの惑星で
行き場のないエナジー
笑の渦 正義の歳月が
焼け落ちればすぐに……
ここは、サビでドカーンといくまでの壮大な溜め期間です。
メビウスとは、メビウスの輪みたいに、どこまでいってもたどり着けないような苦しみを表しているのかなと。つまり「ひからびかけたメビウスの惑星」とは、地球の、乾いた現代社会のことを言っているのかなと思います。そこで「行き場のないエナジー」をマサムネさんは悶々と抱えています。
「笑の渦 正義の歳月」は、世の中を斜めに構えたやつらのことかなと。笑の渦は、ロック音楽に挑戦する人をあざ笑う、冷ややかな笑いのことです。正義の歳月は、「会社員になって、真面目に働けよ」とマサムネさんに言ってくる、おせっかい正義オジサンまたはオバサンのことだと思います。
それらの鬱屈した声に対して、「うるさいうるさい!」と言い返しています。マサムネさんはギターを持ち出して、情熱の白い高温の炎で、それらの声を焼き尽くして、かき消します。
ロック音楽には、冷ややかな笑いも、右に倣えの正義も必要ないのです。自分の魂の持ちようひとつで、白い炎を燃やせるし、地軸をグルングルン回す圧倒的なパワーを生み出すことができるのです。
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