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スピッツ「ムーンライト」は、セーラームーン説。



こんにちは。八百屋テクテクです。

今回は、スピッツ「ムーンライト」について解釈してみたいと思います。

この詞の解釈って、けっこう戸惑いますよね。なんか幻想的で断片的な詞となっていて、むしろ言語として成立しない、未知の領域の詞なんじゃないかなと。なにせ宇宙を匂わせる、ムーンライトっていうタイトルなのですから。

とはいえ、それを言ってしまうと、スピッツの詞ほとんど全部に適用させてしまいたくなります。「ロビンソン? うーん宇宙が入ってるから、これは未知の詞だ」「空も飛べるはず? うーん神様って言ってるから、神様にしかわからない詞だ」と。

そういうことにしてしまいたい気持ちに蓋をしつつ、このブログでは、無理やり全体の意味がとおるような解釈をしています。ムーンライトの、この、宇宙語のような詞においても、やっていきたいなと。必ず突破口があるはずだと。

というわけで、ブログタイトルにもありますとおり、これはセーラームーンのことを言ってるんじゃないかなと、想像しました。

セーラームーンといえば、少女漫画の代表作です。と、たぶんここで詳しく説明しなくても、皆さんまあまあ知っているのではないのでしょうか。そしてムーンライトといえば、アニメの際のオープニングテーマ、ムーンライト伝説が思い浮かびます。

この詞は、マサムネさんがセーラームーンを読もう、またはアニメを視聴しよう、とした時に作った曲なんじゃないかなと。

「えっ、セーラームーン? そんなわけないだろう」と思いましたか。すみません、私もそう思います。本当にそうなのか、と確信のないまま、迷いながら、書いています。

わからないまま、詞を眺めてみましょう。




ああ なぜ出会ったのか

ああ 小さな世界でも

あんまりグズグズしてたから

逆回り季節

小さいころにセーラームーンと出会っていたけれど、当時は女子の読み物だと思って敬遠していた。そして月日が流れて、いろんな音楽や文化に触れて経験を積んだ結果、「もしかしたらセーラームーンって、すごい作品じゃないか……」と思いはじめたんじゃないかなと。過去に出会っていたにもかかわらず、敬遠してしまったセーラームーンと、再び向き合いたいと思った部分なのかなと。



ああ チャンスを待ったのは

ああ わけがあったのだ

心残りはあるけれど

表紙をめくったら

ここは、世の中が移り変わっていくのを待っていた部分なのかなと。セーラームーン発刊当時は、女子の読み物でした。男子が読んではいけないものだったのです。ただグズグズしていたわけではなく、時代の流れというものもあったのかなと。自分の感性と、時代の流れ、これがようやくセーラームーンに追いついた、というわけですね。

まあそういった感じで、もっと早く読んでいれば良かったという心残りはあるけれども、表紙をめくっていきましょう。



ある晴れた夜に君 照らし出すムーンライト

指からめたのは 気まぐれじゃなくムーンライト

漫画を購読、もしくはアニメを視聴している場面です。マサムネさんは現在、ロック大陸漫遊記というラジオ番組にて数多くの楽曲を私たちに紹介してくれていますが、それだけ数多くの音楽を自分の中に貪欲に取り入れてきました。これは自分の音楽の幅を広げるために必要なことですが、でもそれは、何も同じ音楽によってのみ広がるものではありません。小説、映画、漫画、アニメ、舞台、絵画……いろんな芸術作品があって、それぞれに大きな世界が広がっています。アーティストなら、まったく違う分野からもインスピレーションを得たいと思うのも自然なことです。ましてや、自分が触れることのできなかった領域であるなら、なおさらでしょう。自分がまだ触れることができなかった領域で、最大の漫画といえば、少女漫画の最高峰だったセーラームーンというわけです。

ここでの「君」は、セーラームーンの主人公である月野うさぎではなく、作品そのものを対象にしているのかなと。セーラームーンという作品に対して、「アナタのもっている力をいただきたい」と、マサムネさんが手を伸ばして、交信を図っている部分なんじゃないかなと。



ああ 無いとわかったのさ

新しい罰など

暗い袋の内側から

のぞき穴 あけた

さきほどの内容のくり返しになります。「新しい罰」とは、昔存在していた「男子が女子の読み物に手をつけるなんて~」っていう非難のことを示しているのかなと。でも今、周りの女子とかに伺ってみると、「セーラームーン読みたい? ふーん、まあいいんじゃないですかね? 少女漫画でも今はまあ別に普通に、男の人も読んでるんじゃないですか」って、アッサリした答えが返ってきた。それでほっとしています。

とはいえ、いいトシをした大人が少女漫画を堂々と読むのは、ちょっと気が引けます。ので、「暗い袋の内側からのぞき穴 あけた」みたいな、後ろめたい気持ちでいます。おっかなびっくり、作品に触れようとしています。



ある晴れた夜に君 照らし出す ムーンライト

鼻こすりながら遠い波を見る ムーンライト

「鼻こすりながら」というのは、遠い少年時代のしぐさを思わせます。少年時代に気になっていたけれど、触れずじまいだったセーラームーン。その心残りを、今少年の気持ちに戻って解消しようとしています。




という感じで解釈してみましたが、いかがでしたでしょうか?

まあ正直、これだ!っていう確信は、私にはありません。いやそんなこと言ったら、他の解釈だってそんなものはないんですけど、これは特に、そう思います。

まあ、そんな解釈もあるのかな、という気持ちで、ゆるーく見てもらえたらな、と。



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