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ほくりくアイドル部七周年記念感謝祭204年3月2日(土)石川県立音楽堂

こんにちは。八百屋テクテクです。

今回は、ほくりくアイドル部七周年記念感謝祭についての感想です。

結構感動する話だったので、この感動をもっとより多くの人に知ってもらいたいと思いまして、このブログを書いています。ほくりくアイドル部が活動を始めてから七周年の現在、北陸のテレビやCMでの出演が増えているため名前は聞いたことがある人が増えてきていると思いますが、彼女たちが気になっている人は、ぜひ毎月やっている定期公演会に足を運んでみるといいと思います。福井だとハピリンホール300席とか、それなりに距離が近いステージで公演会をしているので、活躍をだいぶまじかで眺めることができます。


今回のブログは、ほくりくアイドル部の公演会にまだ行ったことないよ、という人に対して、魅力を紹介できたらいいな、という観点で話を進めていきたいと思います。

とくに北陸にお住まいの方は、どうぞ、お付き合いくださいますよう、お願い申し上げます。




今回の公演会の内容は前後しますが、アンコールのMCにて初期メンバーの1人である有松来未さんが「結成当初は数名のお客さんから始まりまして、」と申しておりました。よくテレビで見かけるような、有名プロデューサーが手掛けて大手企業がバックアップしているようなアイドルユニットとは違って、企業や広告などの支援が乏しい、先が見えない状態からのスタートでした。同じくMCにて「この制服には、私たちの汗と涙がたくさん沁みていて、」と声を潤ませながらお話されておりましたように、ほくりくアイドル部が、北陸を代表するアイドルに変貌することを、当時は、多くの人が信じておりませんでした。そしてそのことを、なによりもメンバー自身が感じていたことが、多くの汗と涙の理由になったのだと思います。

でも、そこから粘り強く活動を続けた結果が、本日の公演です。







特に石川県で活躍する企業様や、北陸を代表する有名企業様がズラリと並んでいます。彼女たちを信じて、応援をしてくれる人が、これだけ増えたということです。

八百屋テクテクは、ほくりくアイドル部を知って以降、それなりに長い間活動を観させていただいておりましたが、雪だるま式に規模が大きくなっていったように思います。石川での活動が中心だったほくりくアイドル部が、福井県JAグループのCMに出演したり、北陸ファミリーマートの壁をポスターで埋め尽くしたりと、福井での露出が増えていく場面を眺めることができました。




石川県立音楽堂のコンサートホールは、座席数が1560席と、北陸の中でも規模の大きな会場です。1階だけでなく、周囲をぐるりと囲むように2階席と3階席があります。ステージ上に立つと、どっちを向いても観客と目が合う、というような構造になっています。

この、満席になった暗い客席から、無数のペンライトが、自分たちに向かって光っている。この様子をステージ上から目撃したメンバーたちの思いは、どうだったでしょう。


溢れる思いが爆発していたのは、林風奈さんでした。最初の曲の終わりぐらいに泣き崩れてしまって、その後すぐの一人ひとりのメンバー自己紹介の際、自分の番が来るまでに感情を立て直すことが間に合わず、「フナフナ、フナフナフナフナフナ、風奈です」みたいな感じになっていました。

もし、この公演がはじめてだったお客さんがいたとしたら、戸惑ったかもしれません。でもこの一連の流れをある程度把握していると、もらい泣きしそうになります。最初に私たちの心を強く揺さぶってくれたのは、林風奈さんのこの自己紹介だったかもしれません。

門外漢の八百屋さんが言うのもなんなんですけど、歌や踊りが上手であることよりも、大事なことがあるなぁって思うんです。こうして、自分の感情を揺さぶってくれるような、そういうものを持っていることが、何よりも大切なのだと思うのです。それが、多くの支持につながるのだと思うのです。歌や踊りは、レベルが上がって清廉されてくると、普段からその道に通じている人以外には、よくわからなくなってきます。ワインの値段も3,000円を超えると、素人には100万円のワインと区別がつかなくなってきます。

アイドルの命題として、歌や踊りを清廉することが必要なのだとは思いますが、それ以上の価値ある何かを、林風奈さんは、このステージにて、表現なさっていたと思います。八百屋さんに当てはめるなら、野菜のクオリティを上げることが命題ですけれども、ある程度新鮮なら、どっちが美味しいかなんて、あんまりわかんないですよね。それよりも、野菜の新鮮さを追い求める過程で、どんな姿勢で仕事に取り組んでいるかを観てもらい、それをお客さんにわかってもらえるよう表現していく。それが、八百屋テクテクの取り組みを支持してもらって、ファンになってもらって、野菜を買う動機に繋がっていくのかなと。それらを、教えられた気がしました。


もっとも、林風奈さんがすごかったのは、それからです。その直後の曲にて、陣形が真正面のセンターになりました。菱形の陣形の、一番客席側に尖った部分を担当しました。全員を引っ張っていくような、そんなポジションです。身長が高いぶん、長い手足による大きな動作で、誰よりも目立っていました。崩れるほどの強い気持ちを、その長い手足に込めて、膨大なエネルギーに変えて表現されるパフォーマンスです。これは感動しますね。

残念ながら、このステージは基本的には撮影禁止なので、この時の感動は、私は文字で表現するしかありません。どうですか? 林風奈さんのことが気になりましたか。観たいなら、定期公演に申し込んで、自分の眼でみるといいでしょう。きっと、よかったと思えます。




あと、この関連で特筆すべきだと思ったのが、北川彩華さんです。北川彩華さんは、ほんわかマイペースキャラで、他のメンバーさんが興奮している時も「私は私っすわ」みたいな、そんな空気感を持っている人でした。それがステージ上でも個性として発揮されています。同じ動きでも、先ほどの林風奈さんは熱い気持ちをそのまま乗せているのが伝わりますが、北川彩華さんは動きに、ふわふわした気持ちを乗せています。温度感が違うのです。個性が出ていて、すごく面白いところでした。北川彩華さんは、そういう立ち位置のキャラなのだと、今までそう認識していました。

でも、この日のステージは違いました。それだけ大事なステージだったのだと思います。気持ちが前のめりになって、多分ペース配分を間違えたんじゃないかなと。運動会の400メートル走で、みんなの期待を背負いすぎて最初の100メートル走を全力疾走してしまって、残り息切れしちゃった的な。いつもはホワーンと楽曲を乗り切る北川彩華さんが、顔を赤くして、口を大きく開けて、肩で呼吸をしていました。あのマイペースの北川彩華さんでも、ペースを乱されてしまうほどの熱気が、このステージだったんだな、ということがわかります。同時に、あのマイペースの北川彩華さんにも、アイドルとしての強くて熱い魂が宿っているんだなということを、垣間見ることができました。北川彩華さんが持っているキャラクター性めっちゃいいと思います。




松井裕香里さん、有松来未さん、奥村星香さんの3名はほくりくアイドル部の結成当時からのメンバーです。最後のMCで自分たちの思いと感謝の気持ちを精一杯述べておりましたとおり、七周年記念感謝祭は、この3人が主人公のステージだったと思います。何度も涙をこらえる場面がありました。このステージにかける思いは、相当なものだったのだと思います。

この3人の気持が、メンバーに伝播していたのがみてとれました。この3人と行動を共にしていた時間が長いメンバーさんほど、感情が溢れていたのではないのでしょうか。


南葵さんもその一人です。ミスいちご2023に選ばれたということで、同じく農産物を扱う八百屋テクテクとしても注目しておりました。この公演中は、自然と、彼女の動きを目で追っていくことが多かったように思います。終始、めっちゃ気持ちが籠っていました。笑ったり泣いたりする姿を見ました。こんなに心を揺さぶることができるアイドルを、私は他に見たことがありません。この日、この瞬間の南葵さんは、この地上でもっとも輝きの強いアイドルでした。




不思議なもので、この時のステージは、加入がまだ若いメンバーさんほど、踊りが綺麗だったように思います。福井県鯖江出身の山中彩也乃さんをはじめ、吉池千晴さん、牛坂友彩さんなどは、ちゃんと綺麗でした。大きなステージにも臆せず、慌てず、動きがのびのびしています。すごくいいと思います。遠くで眺めていても、あぁ山中彩也乃さんだな、吉池千晴さんだな、と認識できるのも、いいものが備わっている証拠だと思います。こうした若いメンバーさんたちが、心が溢れた南葵さんや北川彩華さんといった中堅メンバーたちを下支えしていた構図になっていたんじゃないかなと感じました。


中堅メンバーでありながらも、下支えという意味では、石本まやさんが光っておりました。周囲のメンバーさんを気遣うような笑顔を見せていたのが印象的でした。なんて頼りになるお姉さんなんだ、と、その心の強さに心が打たれました。普段あまり見られない様子が、こういう大事な場面でこそ見ることができるのもまた、よかったと思います。石本まやさんのこの姿勢を発見できただけでも、風雪の中、遠路はるばる福井から石川県立音楽堂まで来た意味があったというわけです。




話は変わって、私自身の話になるんですけど、私はこの日3階席でした。



一階席は発売と同時にソールドアウトだったようです。私が購入しようとした段階では、もう3階席しか空いていませんでした。すごい人気です。

でも、それがよかったです。一番高い(標高が)席ということではありませんか。中世ヨーロッパの時代では、3階席は王様か皇帝の席になります。まさしく、王様待遇です。見回してみると、3階席はメンバーの保護者さんか、関係者さんが多かったんじゃないでしょうか。

私の隣にいた人は、海軍大将みたいなゴツい雰囲気の人で、終始腕を組んでジーっとステージを眺めていました。ステージ自体には興味がある人だとは思うのですが、ペンライトを振って声を出しながら応援するような感じではないんです。たぶん誰かメンバーのご両親だったんじゃないかなと。松井裕香里さんがステージ上で「はい、この曲は立ってくださ~い! もう一度言います、立ってください!」って何度も催促したので、私も立とうとはしたんですけど、隣の海軍大将が「お前、ワシの娘が好きなんか?」と言い出したら立つ瀬がなくなりますし、「お前、ワシの娘を応援せんかい」と言い出しても、それはそれで、立つ瀬がなくなります。私がもう少し若かったら、この苦境を乗り越えられたかもしれませんが、ここまで歳をとったらしょうがないです。企業枠として「いや~、北陸を応援するために来ました」的な雰囲気で、大人の雰囲気を纏って観させてもらいました。もし座っている私を発見して、「なんだあいつ、ノリが悪いな」と思いましたら申し訳ござません。全部隣の海軍大将に申告してくださいますよう、お願い申し上げます。


という感じで、私は3階席にて、王様と海軍大将といった並びで、ゆったりと公演を眺めることになったわけですが、この私の席の後ろに来たのが、遊学館高校の吹奏楽部です。彼らもまたステージに立って演奏したり踊ったりするために、この音楽堂に来ていました。

この取り組み、めっちゃいいと思います。地元に根差したアイドルという特徴を、フルに生かしています。石川は音楽の街なので、相性もいいと思います。高校生や大学生の音楽祭にて、ジョイントコンサートとかいいかもしれません。あっ、でも客層が違うと思うので、あまり現実的ではないのでしょうか。難しいところですね。




まあとにかく、私の後ろに座った遊学館高校吹奏楽部の生徒たちは、荒井奈々さんを特に応援していました。荒井奈々さんの自己紹介の際には「ギャーッ!ナナァーッ!!!」みたいな感じでした。

荒井奈々さんといえば、なんでもソツなくこなせる、ほくりくアイドル部のスーパーエースみたいな立ち位置です。アイドルとしての活動歴も長く、人気投票も上位。私にはそう見えていました。

ただ、完全無欠というのはしばしば、人々を敬遠させてしまいます。ヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」に出てくる、非の打ち所がない模範的少年エーミールみたいな、そんな印象を与えます。そんな懸念を払しょくしたのが、遊学館高校の吹奏楽部の声援です。当然ながら、やっぱり人気になる人は、人気になるだけの理由があるんですよね。荒井奈々さんが支持される理由の一幕を、ここに感じることができました。実際の会場に行くことは、公演を眺めるだけではなく、こうしてファンの声を聴くこともできるのです。アイドルの人物像って、こうして、積みあがっていくものなのだと思います。




この、遊学館高校の吹奏楽部との共演が1曲だけ行われたのですが、それはそれはよかったです。先ほどもちょっと触れましたが、こういう取り組みがもっと増えてもいいなと、個人的には思います。

ただ、この大事な局面にて、一番先頭に立っていたキャプテンの松井裕香里さんが、演奏直後に「ごめん間違えた!」と叫びました。それを副キャプテンの有松来未さんが「ちょっと~!」とツッコんでいました。この何気ないやり取りが、二人の関係をもっともよく表していると思います。

ほくりくアイドル部のことをあまり知らない人からすると、キャプテンの松井裕香里さんがテレビとかCMとかでめっちゃ頑張っていて、全部けん引しているみたいに思うかもしれませんが、財布を無くしたり携帯を落としたり、車のシートにスタバをぶちまけたりと、おっちょこちょいな一面があります。カバンの中でミカンが腐っていたことがありましたが、この調子だったら、たぶん一度や二度ではないでしょう。このキャプテンのデコボコ具合を上手にカバーしているのが、有松来未さんであり、他のメンバーさんなのだと思います。全員で背中を支えているからこそ、松井裕香里さんの、昨今のすんごい跳躍があるのだと思います。遊学館高校の吹奏楽部との大事な一幕で間違えることができるのが、松井裕香里さんのキャラクター性であり、それをうまくフォローできるのが、有松来未さんのキャラクター性なのだと思います。


一方で、有松来未さんが、この公演の前日の夜、気持ちがボカーンと溢れてしまって、みんなにラインを送信した話も面白かったです。プロデューサーの中新さんをはじめ、メンバー、スタッフに至るまでの思いを、めっちゃ長文で送ったそうです。この溢れるでっかい思いを受け取ったメンバーもまた、でっかい思いを抱えていたので、同じくでっかい思いを返信しようと、悩み始めました。でもひとり、奥村星香さんだけが「はーいわかりました」的な、簡単すぎる内容で即答してきたため、みんなずっこけたというお話です。奥村星香さんは、何にも動じない鉄の心を持っているみたいに言われたので、本人はその場では慌てて否定しておりましたが、まあでも、奥村星香さんはこのエピソードでもわかりますとおり、メンタルはめちゃめちゃ強いと思います。私はメンタル強いです、と顔に書いてあります。

こんな、後先はあまり考えず突っ込む猛攻型の松井裕香里さん、周りを見てよく考える調整型の有松来未さん、自分の役割を淡々とこなす鉄壁型の奥村星香さんという、なんだか戦国武将みたいな標語になってしまいましたけれど、このタイプの異なる3名がいたことで、すごく特色のあるグループになっていると思います。

こういう性格とか、関係性とかを眺めることができると、一層理解が深まるんじゃないでしょうか。




これまた順番が前後しますが、会場に入った際に、引き出物を渡されました。



ほくりくアイドル部を応援してくれる企業さんの物品です。特別な公演会だったからなのかもしれませんが、これはお得ですね。





これは、パンフレットの中身です。セトリが載っています。このセトリもまた、それぞれの場面で活躍してきた、ほくりくアイドル部を代表する曲たちです。

1曲ずつ感想いってもいいんですけど、どうします? ここまででもう5,000字超えてます。読むのもいい加減疲れたんじゃないでしょうか?

でも、1曲1曲に、すっごい気持ちが籠っているなぁ、っていうのがわかります。メンバーさんが、泣き出す気持ちもわかります。

あっ、すみません投票できませんでした。これ期限があるんですね。以前の定期公演会の際には、紙に書いて回収だったのですが、仕組みがデジタル化されたのですね。これから気をつけます。

といっても、この公演の内容で3名に絞るのはとても難しいですね。みなさんどうしてるんでしょう?

ここまでさんざん文字数を使っておいて、私が今回投票したいと思ったのが土井颯愛さん、辰巳未来春さん、山崎真央さんの3名だったとしたら、どうしましょう? このブログでは、はじめて出てくるお名前ですね。それだけ、選択しがたい、濃い内容だったということですね。この3名の良さを語るのに、あと5,000字使うことになりますが、よろしいでしょうか?

と思ったんですけど、ちょっと私も疲れたので、これはまたの機会にしましょう。このブログをみている方で、この3名の良さが気になったのなら、ぜひ公演にいって、ご自分の眼で確かめられるとよいでしょう。

もちろん、このブログで、まだお名前の挙がっていないメンバーさんも、すごくいい動きをしてくれています。北陸に住んでいる人で、これを知らずにいるのは、もったいない話です。本当にもったいない話です。私はそう思います。








こちらは、会場の様子です。

歴史的文化財が多数展示してある石川音楽堂にて、ほくりくアイドル部の設置物があるのは、いい感じで違和感があります。衆目を引き付けてくれます。意図されたものかはわかりませんが、芸術的ですね。




募金もしました。








公演の最中、いくつか撮影OKの曲があったので、そのタイミングで撮りました。

この公演の内容はDVDになるみたいです。こんな付け焼刃のカメラではなく、ちゃんとしたでっかいヤツで撮った、いい感じのヤツになってるはずです。気になる人は買いましょう。



ここまで見てくれれてありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

またお会いしますよ。

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